燃え尽きた左腕

初戦で散る

怪物中田翔を倒し、堂々と甲子園のマウンドに立ったのは、金光大阪のサウスポー植松優友
ドラフト特集では、ウィリアムズと例えられたスリークオーターから繰り出されるスライダーが、鹿児島の神村学園を5回まで0に抑える。
しかし、評判ほどの力があるように、見えない。何となく、気が入っていないように見える。そして、運命の6回。エラーで1失点後、あれよあれよと連打され逆転を許す。大阪大会で、中田にみせたような気迫が感じられない。最後まで、その気迫をみることなく、植松はマウンドを去った。
神村学園に、その後も追加点を重ねられた。金光大阪は初戦で散った。


高校野球ファンからすると、正直がっかりである。
彼らの目標は、甲子園で勝つことではなく、中田翔を倒すことだったのではないか。
目標を達成し、すべてが完結してしまった彼らにとって、甲子園はおまけだったのではないか?

金光大阪ナインが手を抜いていると言っているのではない。
全国から、目標にされ、それを乗り越えるべく甲子園で勝つことを目指していた中田翔大阪桐蔭
彼らを、倒したことが、彼らの夢を繋ぐことになり、それが、とてつもなく大きなことだと自覚していたのだろうか?それとも、そのプレッシャーに負けてしまったのか?

とにかく、あっけない大阪勢の幕切れだった。


帝京太田は不調から背番号が10になっていた。不調が続き初回でKOされたが、逆に「1」を背負った垣ヶ原がすばらしい投球を見せ、快勝。

4試合目の新潟明訓花巻東の対戦は、今日までの中で一番の好ゲームだった。
新潟と岩手の対戦は正直、観る方からするとあまり期待できなさそうだが、すばらしい守りの連続だった。1−0の完封をした新潟明訓の永井投手や、花巻東の2年生菊池投手の力投が素晴らしかった。

この2チームと我福岡県の代表が対戦しても厳しいんじゃないか・・・。