再開します

これは、ノンフィクションです!!

「もしも、エリーさんに付きまとう男がいたら支店長に言ってやるよ」小川はカッコつけて自分を正義のヒーロにでも勘違いをしているのだろうか?そして、「例えば、あいつとか」とオレのことを名指しで言い始めた。オレは、部屋の入り口でそのやり取りを聞いた。胸がはち切れそうな憤りと、怒りが奥底からこみ上げ拳を握り締めた。握り締めた拳は、事務所の横の扉を叩き、オレはその場を立ち去ろうとしたその時「待って」とエリーの声がした。
オレは、その声が聞こえないふりをして、エレベーターに乗り込んだ。エレベーターの中で、初めて交わしたエリーとの楽しい会話を思い出すたびに、もう顔をあわせられないと思った。
「なぜ、邪魔をするんだ」小川への怒りは高まるばかりだった。

続く