ベスト8−2

サオリン!!

早稲田実5−2日大山形

近年、東北勢の活躍が顕著である。その活躍の影になっていた山形県勢だったが、この夏日大山形が県勢初のベスト8に進出した*1。今までの、グレーのユニホームから親学校である日本大学のユニホームに変更したのがよかったのかと感じてしまう。
今日の対戦相手は早稲田実業。ユニホームだけを見れば、日大と早稲田大学が対戦しているように見える。そして、アルプスから響き渡るブラスバンドのテーマは、目を閉じれば神宮と錯覚するような雰囲気だ。
試合は、序盤は日大山形が主導権を握るも、終盤に早稲田が逆転しベスト4進出を決めた。
ただ、この試合に関しては勝敗よりも、音や資格などの雰囲気を楽しむことができた。野球は、奥が深いスポーツだ。結果だけでなく、応援やブラスバンドの雰囲気でも観る者をとりこにする。

鹿児島工2−1福知山成美

私立高校の天下だった鹿児島県の壁を乗り越え、公立高校鹿児島工業は初出場を果たした。しかも、憧れの甲子園でベスト8に進出。さらには、今大会唯一の公立高校でのベスト8である。強力打線の打撃戦が続き、いつからか野球は10点勝負になったのだろうかと、憤りを感じていた。だが、鹿児島工業は昔ながらの全員野球。スクイズで得点し、エース榎下を中心に守る野球で、私立の福知山成美に挑んだ。
この対戦は、忘れかかっていたロースコアの接線。1点を争う好勝負は延長戦へ。延長10回鹿児島工業が、4番鮫島の私立高校顔負けのバックスクリーンへの本塁打で勝ち越し。その1点をエース榎下が守りきった。全員野球の鹿児島工業だったが、今日は一発の力を借りて私立の強豪校を破った。明日の対戦相手は、私立で伝統校の早実。新興勢力が、伝統の力に挑む。

*1:春は、羽黒工業のベスト4がある。