準々決勝②

大阪桐蔭6−4東北

平田驚愕の3本塁打。しかも、タイムリーの二塁打はライトフェンス直撃。ひょっとしたら、4本塁打の新記録になったかもしれない。
平田は、2年生のときから主軸を打っていた。昨春の選抜では、今日対戦した東北のダルビッシュから一発を放っている。東北には、そのとき敗れており見事にリベンジを自らのバットで果たしたことになる。
独特の構え。そして、最近では珍しくなったが両手にバッティンググローブをはめずに素手でグリップを握っている。素手で握ったバットで広角に本塁打を放つのは、落合(現中日監督)の現役時代を彷彿させる。素手で、グリップを握れるということは握力がかなり強いということ。デリケートな感触はグローブでは感じれないと落合は現役時代言っていた。
今年から、ドラフトが分配され、高校生だけでドラフトが開催される。ひょっとしたら、オレ竜が平田に目をつけることがあるかもしれない。

宇部商5−3日大三

終盤にドラマが待っていた。2−1宇部商リードで迎えた8回裏、日大三宇部商の好投手好永を捕らえて、3−2と逆転。なおも、チャンスの場面で打席に日大三先発の大越を迎える。継投で勝ち上がってきたチームなので、代打起用が予想されたがそのまま打席へ。大越は、凡打に終わり2点で攻撃を終えた。日大三のリードは1点。
凡打直後に、マウンドに上がった大越。打席の結果を引きずってマウンドに上がってしまったのだろうか?連打を浴びる。監督は動かない。その直後。宇部商2番の上村が逆転のタイムリ三塁打を放つ。宇部商再逆転。まだ動かない。
さらに、4番エースの好永にもタイムリーを浴びて致命的な2点差。ここで、ようやく2番手に交代。後続を絶っただけに悔やまれる継投の遅れとなったのではなかろうか。
マチュア野球において、打席に入った投手がチャンスで凡打した次の回に痛打されるケースは多い。気持ちの切り替えができないからだ。勝てばベスト4の極限状態で、気持ちをコントロールするのは難しい。それを感じた試合になった。