奇跡の大逆転

京都外大西12−10関西

京都外大西の三原監督は、今大会で勇退が決まっている。三原は、広島の強豪広陵高校などを率いたことのある名称。あっと驚く采配を振るうため、西鉄ライオンズの名将三原修監督と同姓ということから「三原マジック」と呼ばれている。
私が、印象的だったのはスタメン起用を当日のバイオリズムで起用したことである。比較的レギュラーが固定されている高校野球の世界だが、三原はベンチ入りしている選手をすべて駒として使う珍しい監督だ。
今大会では、チーム打率が2割5分と京都府大会では打線が低迷。今日の試合も、関西の強力打線に圧倒され、7回を終了し4−10とリードされていた。低打率のチームだけに、三原もあきらめかけていた。
しかし、ここからその打線が驚異的な粘りを見せる。関西のマウンドに上がっていた2番手の2年生ダースの疲れが見えたところを逃さずに、8回表一挙6点。更には、9回に2点を奪い。大逆転勝利。
三原は、「選手達が素晴らしい」と絶賛した。府大会から「今大会で最後だから、甲子園に連れて行ってくれ」と選手達に懇願。意気に感じて彼らは、甲子園出場を果たす。これは、三原流の選手を鼓舞する術なのだろう。
2年前全国制覇した常総学院は、木内監督勇退の大会だった。同じ、マジシャン監督だけに三原が宙に舞う姿が観られるかもしれない。

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