日本サッカーの問題

ワールドクラスのシュートだけど・・・

U−17W杯3戦目のフランス戦を深夜観戦した。
柿谷曜一朗が初スタメンで、ワールドクラスの超ロングシュートを決めた。
しかし、先制したものの日本代表が抱える慢性的なシュート欠乏症。次第にペースをフランスに握られていく。そして、魔の3分間で2失点、逆転負けで予選突破は絶望的となった、

このU−17の代表チームは、「新黄金世代」と言われるほどの才能集団。アジアのチャンピオンに輝いているわけだから、実力を持っているのは間違いない。だが、世界では勝てなかった。
オレは、中盤ゾーンまでのボールの繋ぎは、進歩していると思う。しかし、アタッキングゾーンでの、思いっきり・決断力が欠落している。シュート・クロスの正確性もない。柿谷のロングシュートから、アイデアが無いわけではないのだが、日本人の国民性というべき「謙虚さ」が、サッカーにおいては邪魔をしているような気がする。
オレが、中学生を指導しているときに感じたことがあったのだが、エゴイストなストライカーは、チームで居場所を失ってしまいやすい。思春期のその時期に、居場所がなくなったら、長いものに巻かれ、妥協するしかなくなる。これも、日本人の悪い部分である。

パスの繋ぎ、ボールコントロールは進歩しつつある。ただ、決断力がない。決断力がないから、遠慮してミスにつながる。
もっともっと、伸び伸びとプレーをする環境が必要ではないかと感じる。思春期の時代までは、結果よりも個性を大事にしてほしい。