博多の森へ

福岡１−２仙台

J2に降格した今年初の博多の森です。前節、仙台は昇格最右翼の東京V相手にホームで先手を奪いながらドロー。たまたまこの試合をTVで観ていたのですが、追いつかれるまでの試合運びは、仙台が圧倒していました。おそらく、福岡の昇格に立ちはだかるライバルの一つであることは間違いないでしょう。
試合は、立ち上がり田中のワントップの布陣の福岡に戸惑い気味の仙台がミスを連発。不用意なパスをシャドーに入っていたアレックスがカットし、左サイドの久永に送り先制。幸先良いスタートを福岡が切ったのですが・・・。
先制点直後から、相手の布陣に対しての順応してきた仙台が、ロペスにボールを集めてチャンスを作り出す。ロペスはポジションにこだわらず動きボールを受け、チャンスメイク。彼は、福岡が二人・三人と対応してもボールを失わない。
また、福岡のセンターバックは長身の川島と一対一が強い宮本の組み合わせだが、高さが川島より劣る宮本側にクロスを上げ、高いFWをぶつけるという嫌らしい攻めを仙台が繰り返し始めた。
そして、後半、仙台の波状攻撃に福岡のディフェンスはじりじりと下がりはじめ、マークが遅れだしたろころを、まったくといっていいほどボールを触っていなかったリャンに2得点を奪われ、逆転。リャンは、得点のシーンだけ出現して流れの中ではほとんどボールを触らない。消えている時間が多いのに2本のシュートで2得点。この決定力と徹底された動きに関心。
終わってみれば、２−１も仙台の快勝といっていい試合だった。福岡に無いものを仙台は持っている。ボールが収まるロペスと決定力のリャン。そして、試合開始からのゲームメイキングの修正力。仙台は昇格に近い力を持っていると感じた。福岡が一年で復帰するためには、仙台に勝たないと苦しいだろう。