つらかった・・・ディープ3着

世界は厳しい

凱旋門賞 ロンシャン 2400M

世界の壁はディープでも厚かった。当面のライバルと言われていたハリケーンランシロッコには先着したのだが、負担重量の軽い三歳馬にやられた。このレースは三歳が強いレースで有名だ。三歳の凱旋門賞馬がJCに遠征してきたときは、エリシオもモンジューも勝っていない。3.5キロの負担の違いは大きいといえるだろkう。
また、海外に遠征するにあたって、日本からぶっつけ本番は正直厳しい。ディープがスーパーな存在だったのでそれで通用すると錯覚していたが、過去の凱旋門賞2着だったエルコンドルパサーは本番前に3回もレースに出走している。フォア賞あたりを使って、本番に挑んだ方がよかったのかも知れない。
そして、勝ったレイルリンクはライバルと目されたハリケーンランシロッコと同じファーブル厩舎。ホームで複数出しのチーム戦略にアウェイで孤独なディープは敗れたともいえるのではないだろうか。ペースメーカーの存在は世界では常識。日本でも藤沢厩舎のゼンノロブロイ秋三冠の影には、同厩舎のシェルゲームなどのペースメーカー的活躍があったことが思い出される。海外遠征はチーム戦になっていると言える。特に凱旋門賞のような世界最高峰のレースになると重要性は上がってくる。
様々な、反省点や改善点が出ることも大事なこと。ディープは確かに強いが、アウェイに乗り込むには正攻法すぎたかもしれない。強い馬だからこそ人間の知恵などで、確実に勝てる作戦を導く必要がある。これが、今回学んだことだ。