続き

これはフィクションです!!

エリーとオレは、メールでやり取りをするようになっていた。このあたりから、事務所で会うことが少し減ってきた。心に余裕が生まれたきたのだろう。
ところが、恋には必ず弊害が訪れるものだ。事務所には、別の男たちが出入りしていることを忘れていたのかもしれない。エリーほどの美貌をもった人をほっておく訳がなかった。事務所には役職を持った男たちのたまり場になっている。たまたま、エリーと会うときに邪魔がなかっただけだったのだ。しかし、エリーとオレの関係は、事務所に出入りする者知るところになっていた。なかでも、副議長の小川がエリーに接触をしようとしていた。小川は、男のくせに噂話が好きで「スピーカー」と影で言われている。ただ、役職についているのでその陰口を気にもせず、横暴を働いている。オレは、小川が嫌いだ。まさか、その小川がエリーと俺の中に横槍を入れてくるとは思いもしていなかった。