続きです

これは、フィクションです!!

エリーが、事務所にやってくるのは週3回。時間は昼休みを終えた直後の13時半。食事を終えた後デスクについても、その時間が迫ると落ち着かない。そして、自席から消える。彼女が、やってくる組合事務所へワープするのだ。ここまで、くると偶然を装ってもいない。明らかに、会いに行っているのだ。彼女も、それを理解したうえで接してくれる。「あなたと話していると、すごく楽しい気分になります」と言われると、足が地に着かない。それからの仕事も、落ち着かない。ただ、その至福の時間も長くて10分。この短い時間だけで、会話が終わることにフラストレーションを感じるようになってきた。エリーと二人で、時間制限なしで会いたい。そう考えるのは、当然の心理状態なのだろう。しかし、どういう手段で会うべきなのか?それを、考える力はなく、誰にも、相談できず一人悩むしかなかった。
続く