準決勝①

kazutojyuri2006-07-05

イタリア2−0ドイツ

オレの憧れのアレックス。アレックスと言っても三都主アレッサンドロではない。イタリア代表のアレッサンドロ・デルピエロである。彼をはじめてみたのは、WOWOWで放送されていたセリエA。当時のユベントスは、9番ジャンルカ・ビアリ。11番ラバネッリ。そして10番があのロベルトバッジョである。その当時は、背番号が固定性ではなくその試合のスタメンが1から11をつけていたのだが、ユーベの3人は不動であった。そんな中、バッジョが故障し10番をつけたのが、デルピエロだったのだ。左サイドでボールを持ち、シュートを決める彼にオレはサッカーを見て初めてファンタジーを感じた。俺の中では、86年のマラドーナプラティニよりも衝撃だった。バッジョが復帰しても背番号7で起用されていた。今の7番はその当時の番号をつけているのではと勝手に思っている。
日本にやってきたトヨタカップでのシュートなど、デルピエロゾーンから放たれるシュートにいつもしびれていた。そんな、アレックスも前回の日韓大会から10をトッティに明け渡し、アズーリの中心というわけではない。今日の準決勝も、0−0で迎えた延長戦からの出場であった。その起用が的中し、彼から放たれたコーナーキックからの流れから先制点を奪った。そして、その数分後カウンターからFWジラルディーノがドイツバイタルエリアでキープし、左サイドから駆け上がってきた男にパスを出した。アレックスだ。パスを受けた瞬間、彼の右足から放たれたシュートは、いつものように逆サイドのゴールネットに美しく吸い込まれた。久々にしびれた。アレックスはまだまだ輝いていた。このゴールは、あのときの10番バッジョが刻んだアズーリでのゴール数に並んだ瞬間だった。
12年前敗北が決まった瞬間、バッジョはローズボールのPKスポットに立ち尽くした。その偉大な10番が成し得なかった偉業を後継者アレックスがリベンジするときが来た。背中の数字は7だが、オレの中でバッジョの後継者はアレックスなのだ。スタメン出場を果たすことはできないかもしれないが、ピッチにたった瞬間に何かを成し遂げてくれる。それを、信じている。
カズトゴーの本命アズーリ決勝へ!!