さらばヒデ

ヒデの引退が発表された。オレはみんなほど衝撃は受けなかった。なぜならば、ヒデはＷ杯後の引退は代表引退だけでないと思っていたからだ。それが、彼の生き様だと思っていた。クラブでのプレーを続けるのであれば代表引退はしないとも感じていた。
ヒデは、カズトゴーよりも年下だが、人間として尊敬していた。強い精神力と個性。そんな中で、オレと少し似ている部分があるなと思う部分があった。本当は繊細でナイーブな部分だ。味方にもしっかりとした意見をし意見を求めるまっすぐで純粋な男であるとともに、周りに配慮しそして自分のそんな部分に葛藤している。昨日書いたが、草野球というヒデのレベルとはだいぶ違うがオレも人間としてそんな部分に苦しんでいた。だから、このドイツ大会の前にインタビューに答えるヒデから痛いほど感じられた。だから、カズのような年上の先輩に甘えたくもなるのだろう。
ヒデが築き上げてきたものは本当にすばらしいと思う。今でも忘れないペルージャでの鮮烈デビュー。それから、アトランタの予選リーグで相手選手をあざ笑うかのように決めたゴール。10年以上オレのアイドルでありヒーローだった。ひとつの時代が終わるなと寂しい思いもある。これから、日本人でヒデのような存在がオレの中に現れるのだろうか。不安である。本当に日本代表は一区切りになりそうだ。
さて、ヒデはこれから指導者になるのだろうか？指導者という道は歩みそうに無いような気がしている。何か別の形でサッカーとは携わりそうだ。オレも、今狭い職場の中で人事異動があった。ヒデの新しいたびに比べたらちっぽけなものであり、悩む必要も無いことなのだろう。ただ、オレも志がある。新しい旅に向かいたい気持ちもある。オレはもう少し、今の場所に残って頑張る。オレが新しい旅立ちを迎える日が来るときは、第2のヒデの姿を見ているのだろうな。もちろん成功したヒデの姿を・・・。
最後に、今まで感動をありがとう。プロサッカー選手のヒデよ、さようなら。そして、ようこそ新しい旅の入り口へ！！