2次予選

順延となった2次予選。
対戦相手は、吉木・大利・上西郷と強豪ばかり。どう考えても、わがチームが4番手の評価である。しかし、勝負はやってみないとわからない。緒戦は吉木。
あるカップ戦で、吉木の監督さんから「弱いチームの監督さんはいすに座らず立っておいてください」と言われたことがある。冗談のつもりだったのだろうが、カズトゴーにとっては屈辱だった。だから、吉木には絶対負けられない。

対吉木

周囲の人たちには「弱いチームで、監督も無能なので策はない」と話していたが、策はあった。普段の4−4−2のスタイルから、3バックにして真ん中を固める。スイーパーには、二人のストッパーとの距離を10歩とるように支持。ウィングバックは、ボールを拾ったらすぐにアーリークロスやスペースへボールを送るように支持。基本的には、ダイレクトサッカーで勝負。
それが、前半見事にはまった。終始ペースを握って、終了間際のコーナーキックから、ヘディングシュートで先制点を上げる。1−0。最高の出足。吉木が浮き足立つのが目に見えた。
後半に入ると、相手はさすがに強豪。流れを変えてくる。こちらの左サイドにスペースができ始めたため、そのスペースを衝かれだす。こちらも左のウィングバックの交代のカードを切ろうとした直後に同点ゴールを失ってしまった。
その後は、一進一退で1−1のドローで勝ち点1を拾うことに。
この勝ち点1は、ある程度想定どおり。できれば、3を取りたかったが、まずまずだ。

大利

2戦目を迎える直前の星取表

   ○ ● △ 勝ち点
大利 1−0−0  3
上西郷1−1−0  3
春日南0−0−1  1
吉木 0−1−1  1

この2戦目は、最大の難敵大利。1ヶ月前の練習試合では、0−7で大敗。
3バックはさっきと同じだが、ウィングバックとボランチで中盤で網をかけて、ボールを強力な前線に通させない。FWも前からプレスをかけるように支持を出す。なぜならば、相手の最大の弱点は、DFの足元のプレーがしっかりしていないということだ。
前半は、作戦がはまり決定的なチャンスを作らせない。しかし、終了間際左サイドからのセンターリングを併せられて、失点。0−1で折り返す。
勝ち点1はほしいため、後半はリスクを背負ってでも、点を取りにいくことに。1次予選と同じように、3トップに切り替える。
しかし、その作戦はあだとなってしまい4失点。0−5で完敗。
これで3試合目の直接対決で勝ち点3が必要となった。

対上西郷

3戦目を迎える直前の星取表

   ○ ● △ 勝ち点
大利 3−0−0  9
上西郷1−1−0  3
春日南0−1−1  1
吉木 0−2−1  1

上西郷戦に勝てば、逆転2位でベスト16に進出となる。
試合前に、子供たちに「攻撃的にいくか、普通どおりやるか」と確認すると、攻撃的にいきたいという声。それに、応えて3−4−3のシステムで挑んだ。
しかし、勝たなければならないプレッシャーからかDFの足が止まる時間が多くなってしまう。5年生のミスから2失点。0−2という最悪な形で折り返す
ハーフタイムで「5年生以下は、6年生に申し訳ないと思っていないのか」と激しく劇を飛ばした。もう一度チームワークを思い出せと!!
後半、4バックに戻す。サイドバックは、オーバーラップをしなさいと支持。場合によっては、2バックになっても構わないと支持。
後半5分。6年生キャプテンのミドルシュートが決まり、1点差。その後も、怒涛の攻撃を仕掛ける。
FWのシュートがクロスバーを叩く。そのこぼれ玉をそれをオーバーラップした左サイドバックがシュートを放つが、キーパー正面。
1−2で、タイムアップ。6年生の公式戦はこれで終わった。
上西郷の監督さんから「ベンチも選手も毎年育っているね」とお褒めを頂いた。伝統のあるチームからのエールだった。

試合が終わって・・・

このチームは、6年生が4人。わがチームでいう谷間の世代だった。夏場までは、あまりにも不甲斐ない試合が続き、コーチが去った。カズトゴーも、さじを投げかかかった。しかし、新しいコーチとともにもう一度チームを再建しようと頑張った。
そして、最終的にはチームで一番いい結果を残した。
どん底からはいあがって最高の結果を経験したこの6年生のことは、ずっと忘れないだろうし、カズトゴー自身も指導者として成長させてもらったと思っている。
もう一度やる気にさせてくれたコーチと握手をした時は、涙が出ました。コーチには感謝しています。

最後にみんなで、焼肉を食べました。
6年生には、できれば中学生になってもサッカーを続けてほしいと思っています。